適切な食生活を送ることは健康維持の最も大切なことです。
問題のない人にも大切ですが、発達障害者にはさらに重要なことです。
正しい知識を得て、適切な食事をしましょう。
私たちの体には3大栄養素と言われる、炭水化物、脂肪、タンパク質とビタミン、ミネラル、微量成分、食物繊維が必要です。
3大栄養素には、糖質、脂質、魚油、植物油、タンパク質、コラーゲンが含まれます。
糖質
エネルギー源となる成分で、食事による総摂取エネルギーの50%以上を占めるのが望ましいといわれています。 穀類や砂糖などに多く含まれ、体内ではブドウ糖や果糖に変化して吸収され・代謝され、脳や神経、筋肉など全身にエネルギーを供給します。 1g当り4Kcalのエネルギー源となります。 過剰のブドウ糖はグリコーゲンとして肝臓や筋肉に貯蔵、その残りは体脂肪として蓄積されます。 不足すると、血液中のブドウ糖濃度が異常に低くなり、脳や神経へのエネルギー欠乏から意識を失うこともあります。 単糖類、二糖類、多糖類に分類され、整腸作用で知られるオリゴ糖は、単糖が2個から数十個結合したもので、腸内の善玉菌ビフィズス菌の増殖に一役買っています。
(穀類、芋類、砂糖、蜂蜜などに多く含まれます。)
脂質
1g当たり9kgを供給する主要エネルギー源であり、細胞膜や核膜、血液などの構成成分となり、ビタミンA(レチノール、カロテン)、D、Eなど、脂溶性ビタミンの吸収にも働きます。 胃液の分泌を遅くし、満腹感を長続きさせる作用もあります。総摂取エネルギーの20~25%を脂肪で摂るのが適当とされていますが、最近の食生活の変化により高率化する傾向にあります。 動物性のバターやラード、植物油など「油脂」のほか、肉類、魚類、卵などに多く含まれます。 脂質を構成するのはグリセロール(グリセリン)と脂肪酸で、脂肪酸は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に大別されます。
(肉類、魚類、乳製品、卵、植物油、ナッツ類に多く含まれます。)
魚油(DHA/EPA)
魚の脂質の成分であるEPAやDHAには、現代人に多い循環器系や神経系の疾患を予防する働きがあります。 EPAは、血液の凝固を抑制して、動脈硬化や高血圧を防止し、コレステロールの低下を促します。 DHAも同様の作用に加えて、善玉コレステロールの増加、脳の成長と発達にも効果があると言われています。 イワシ、サバ、サンマなど脂質の多い魚に多く含まれていますが、酸化されやすい高度不飽和脂肪酸ですから、新鮮なものを食べることが必要です。
(マグロ、イワシ、アジ、ニシン、サケに多く含まれます。)
植物油
植物油の構成成分である脂肪酸の多くは、不飽和脂肪酸に属し、コレステロールや中性脂肪を低下させる働きがあります。 オリーブ油や菜種油(キャノーラ)にはオイレン酸が多く含まれます。 紅花油やひまわり油に多いリノール酸は、コレステロール低下作用があり、動脈硬化の予防・治療に用いられますが、過剰摂取には注意が必要。 しそ油やごま油に含まれるα-リノレン酸は、ガンやアレルギーを抑制する作用が注目されています。 酸化に弱いので調理や保存に注意が必要です。
(大豆、オリーブ、とうもろこしに多く含まれます。)
タンパク質
筋肉や内臓の構成物質となります。 また、生体内の化学反応の触媒である酵素やホルモン、神経伝達物質を生成。 生命を維持するために本質的な役割を果たす栄養素です。 1g当たり4kcalのエネルギー源となります。 約20種のアミノ酸から構成され、そのうち9種類(乳児は10種類)は食品から摂取しなければならない必須アミノ酸です。 体の組織づくりに欠かせないリジン、神経伝達物質になるフェニールアラニン、成長ホルモンの合成に関わり、子供だけに必要なアルギニンなどがあり、どれか一つが不足すると、ほかのアミノ酸もそれ以上のレベルまで働きません。
(大豆、肉類、魚類、乳製品、卵に多く含まれます。)
アミノ酸 タンパク質は、人間の体を構成し、機能を維持する最も基本的な栄養素です。そのタンパク質を形成する物質がアミノ酸で、全部で20種類あります。そのうち9種類は必須アミノ酸、あるいは不可欠アミノ酸と呼ばれるもので、ヒトの体内ではつくることができず、食物で摂る必要があります。それ以外は可欠アミノ酸で、体内で必要量を合成することができます。必須アミノ酸は、イソロイシン、ロイシン、スレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジン、フェニルアラニン、メチオニン、リジンで、これらに乳児の場合、アルギニンが加わります。タンパク質は食物から摂取され、その栄養価はタンパク質を合成するアミノ酸の種類と量によって決められますが、効率よく摂るための基準になるのがアミノ酸スコアです� ��理想的なアミノ酸基準値を設定し、食品のアミノ酸組成と比較して、その充足率を数値で表す方法です。一般に肉や魚、卵など動物性食品はアミノ酸スコアが高く、穀類や豆類など植物性食品は低い傾向があります。効率よく摂るには、植物性食品だけでなく、動物性食品と組み合わせることが必要です。
グリシン:可欠アミノ酸で、アミノ酸の中で最も単純な構造をしています。機能の低下した下垂体や低血糖症の治療、さらに胃酸過多の治療にも効果があり、多くの制酸剤に使われています。抗老化アミノ酸として知られるL-グルタチオンは、このグリシンとL-シスチン、L-グルタミン酸が連結してできる化合物で、抗酸化作用があり、老化を早めるフリーラジカルを制御します。
L-シスチン:可欠アミノ酸。体内で代謝されると、硫黄を遊離し、これが他の物質と反応して、銅などの有害金属や喫煙、飲酒などによって発生する活性酸素から体を守る解毒作用を行います。傷の治療やブドウ糖の代謝も促進します。食品では、牛肉、牛乳、オートミール、小麦粉などに含まれています。肌、髪、爪に含まれる重要なタンパク質ケラチンの生成を促進すると考えられています。
プロリン:可欠アミノ酸。多くのタンパク質に含まれ、とくにゼラチンとコラーゲンの中に多く存在します。アミノ酸の中では唯一アルコールに溶ける特性があり、傷の治癒力、脳の活性化に有効です。
メチオニン:必須アミノ酸で、硫黄を含む含硫アミノ酸。体内では、かゆみやアレルギーを引き起こすヒスタミンの血中濃度を下げる作用をします。統合失調症、パーキンソン病を改善する効果も知れれています。動物性タンパク質、特に卵に多く含まれる一方、植物性タンパク質の含有量少ないので、動物性食品と組み合わせて摂取する配慮が必要です。
トリプトファン:牛乳から発見された必須アミノ酸。牛乳、カテージチーズ、落花生などに含まれますが、量は低めです。体内に摂取されると、ビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムとともに神経伝達物質セロトニンを作り、精神安定、睡眠、鎮痛に効果を発揮。若返り薬として注目されるメラトニン、神経伝達物質ドーパミンやノルエピネプリンの形成に加わり、更年期障害、脳や行動障害の治療への期待も高まっています。ビタミンB複合やナイアシンとともに摂取すると効果的です。摂りすぎると、肝臓で脂肪の変化を起こし、肝硬変を招く可能性があります。
コラーゲン
人間や動物の体を構成する大切な繊維性タンパク質で、人の体では全タンパク質の30~40%を占めています。 「繊維」とは動物性センイを指し「繊維」と表記する植物性(食物)センイとは区別しています。 コラーゲンが最も多く含まれているのは皮膚で、真皮にあるコラーゲン繊維がからみあっているおかげで、しなやかに伸縮し、弾力性に富んでいるのです。 保湿性、保水性が高く、コラーゲンが不足すると、肌の老化を招きます。 このため、化粧品などには動物から抽出されるコラーゲンが水分補給成分として使われています。 骨にも多く含まれ、カルシウムや骨細胞をつなぐ大切な役目を果たしています。 高齢者に多く見られる、骨粗しょう症。 これはカルシウム不足とともに、軟骨や腱のコラーゲン不� �も原因とされています。
(動物や魚の骨や皮、レバー、貝類、なまこ、などに多く含まれます。)
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